四俣山
今日、11月17日。TBSテレビ、噂の東京マガジンで、
噂の現場に西上州、荒船山の特集を放送してました。
あそこも数年前に登りましたが。マウンテンバイクの一団とか、マイクロバス
の団体とか、何だか、この頃は観光地化?してるみたいで、
静けさの西上州とは、かけ離れて来ました。(荒船は)
転落事故が続いた為、避難小屋も一時閉鎖みたいな記事も見ました。
200mの断崖絶壁、西上州の山々は、こんなのが多くて、
人間、怖いもの見たさに、崖を覗き込みたくなるものです。
でも、岩頭崩れたら、お仕舞よ~って、一瞬思うので、
余り際までは、行きません。突風も怖いし。
さて、11月9日、友人のYさんと群馬百名山、四俣山に登りました。
この日は、今年一番の冷え込みになるとの予報でしたが、
5度~15度位で、山行には、ちょうど良い気温。
天気もまずまずでした。
R254を下仁田方面へ進むと、神農原付近から
見える、奇異な山容。
均整のとれた山が、四俣です。通称下仁田富士。
その名の通り、四つのピークを持ちます。
いづれも、1000M程のいわゆる低山といわれる山ですが、
「山高きがゆえに、尊からず」のたとえ通り、
ここらの山は、名だたるピークは、麓の集落の御嶽さんが祭られている
神様の領域です。
「地質学的には、特異で、秩父古生層に属し、
地盤は岩盤で、地震には非常に強い。
山並みは、山脈では無く、それぞれが独立した
ピークを持つ、クリッペと呼ばれる」
と、中学の頃、理科の先生が、説明してました。
授業と関係ないのに、余程説明したっかったんでしょう(爆笑
南牧村に入りいよいよ山が近づいて来ます。
小沢橋には、黒瀧山などの案内板もあり、
ここを右折です。小沢、宮室にも、登山道はありますが、
今回は、長久保より入ります。
四俣の案内表示のある、辻を、駐車場目指して左に行くと、
川沿いの2台くらい止められる、ベンチのあるところまで
来てしまいました(ガイドブックにも書いてありますが)。
通り過ぎてしまったようです。
しかし、ここも先客あり、更に上に行くと、鹿岳の駐車場へ。
いったん戻り、辻を右折、しばらく進むと、集落が途切れ、
「あれ~?」という感じですが、車が何台か見えるので
行ってみると、あのオブジェがお出迎え、
ここが、地元の人が好意で提供してくれる駐車場ですね(感謝です)。
ここも、4台駐車可とありましたが、どうやら、仲間同志らしく
縦列で4台止めてくれていて(マナーがいいですね。)
隣に別に1台、その隣に何とか止めることが出来ました。
段々畑の小道は綺麗に手入れされ気持ちが良いです。
清流と滝が現れました。
更に上ると、馬頭尊の石碑が、
古の村人は、険しい峠を越えて隣村と
行き来してたのでしょうか。遭難した馬の
供養碑でしょうか?
跡らしき石垣が続きます。
かつては畑だったのでしょう。
しかし、空手で登るのも、アヘアへなのに
蒟蒻背負ってここまで来るのは、本当に
大変だったろうな(馬も)。
やがて、鹿岳と別れる分岐(まめがた峠方面)を右に行くとやがて、視界が開け
驚いた事に、段々畑が・・・。こんな奥で、まだ畑している人が
いるんだなあ。
ここから先は、山容が示す通り、45度位の急登をつづら折に登る。
しかし、原生林は綺麗だ、笹も灌木も無くどこでも通れそうだ。
獣道もくっきり、多分鹿じゃないかな?
隣が、鹿岳だし、鹿の追い落とし猟してたらしいし。
ひと汗かいた所で、大天狗の分岐へ。
どこが大天狗?
こちらも50cm位。数年前の写真では、
並んで移ってますが、今は離れ離れですね。
ここは、5M×10M位の平地があります。
明治時代に行者が住んでいて、
山に入る人のお世話していたとか。
ほぼ平行に走る道はどっち方面へ下るのか?
下郷方面は通行止め、数年で踏み跡すら
消えてしまうのですね。
ここからは、尾根歩きになり、少し楽になるのですが、
林間に鹿岳を見て、
更なる急登に。
落ち葉に隠れた、小石に足を取られることもあり
気を付けないと。俗に心臓破りとか胸突き八丁とか
いうやつですね。
そして、1のピークへ。まめがた峠から来た人は
4のピークと記述してますが。
あるようですけど、怒りの表情は、なんでしょうね。
ここで、大休止。暖かいコーヒー飲んで周りの景色を
ゆっくり楽しみました。
少し下り、2のピークへ向かいますが、急斜面の
トラバースルートです。ロープが張ってありますが、
気を付けるに越したことはありません。
2のピークでは、カラス天狗がお出迎えです。
神官らしき像が
ここから、P3へ、突然様相が変わります。
ロープに捕まり。
事がある。
4のピークは石宮がありました。
ちょっとガスッてるけど一望です。
鹿岳見ながら、山ラーメン、山おにぎりで
昼食、曇ってきて、少し冷えて来たので
暖かいものがうまいです。
Yさんがストーブ持ってきたので、お湯沸かして
熱いコーヒー入れました。
さて、さて下りは、登りがあれだから、急降下だろうと思いきや
ほとんどロープ。西と東じゃ、山容が違うじゃないか。
足元がいいのが救いです。
プロトレックで高度見ながらなので、おおよその
目安は付くのですが、200M一気に下ります。
楽しい様な飽きるような・・・。
頂上ですれ違ったおじさん、ここ、登って来たんだね。
難儀でした。
まめがた経由でなくて正解でした。
なんて言ってるようじゃ、まだまだかね?
峠のコルに到着、やれやれ。まるで公園の様。
何だかこの2座は、セットの様ですが。
わたしゃとてもとても・・・。6年前鹿岳入ったけど
長い急登でえらいくたびれました。
山師の皆さんは超人ですわ、いや変体かも?
イヤー、変化に飛んだ好い山でした。
それ程疲れもせず、紅葉もちょうどいい所だし。
今度は、岩つつじの頃来たいですね。
ずっと、不思議に思ってましたが
石仏、石像の皆さんは、カラス天狗以外
皆、鹿岳(北西)方向向いてる気がするんだけど
あれは、何かいな?この山奥が深そうだ。
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